2015年第17回ショパンコンクールでの企画・周囲の反応 | ||
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これまで当サイトでの嫌な出来事の話、ネガティブで暗い話が続いてしまい、皆さんを暗い気持ちにさせてしまったかもしれません。
しかし今回はそれとは打って変わって明るく楽しく元気が出る話題です。
当サイト久々の一大企画、2015年第17回ショパンコンクールの最新情報・特集を当サイトからリアルタイムで発信しました。
皆さんの中にもご存知の方はいると思います。
当サイトでは開設当初から「ショパンコンクールREVIEW」と題して、 各回のショパンコンクールの入賞者名を掲載して、各回について僕の知る範囲内でオリジナルの記事を書きたいと 思っていましたが、今のところオリジナル記事があるのは第12回、第15回のみで、やや寂しいコーナーでした。 しかし、今回ショパンコンクールに先立って、ショパンコンクールについて知らない方々のために、 ショパンコンクールについて概要を説明した「ショパンコンクールとは」というページを設け、 また可能であれば、今回のショパンコンクールについては第1次予選から1人1人演奏を聴いて、その演奏に対する感想と 独自の評価を付けて、予選を通過するかどうかを予想するということをやってみたいと思っていました。 インターネットでリアルタイムに演奏が聴けるようになった2005年の第15回ショパンコンクールから、 こうした試みをやろうと思えばできないことはなかったのですが、2005年の回はサーバーが不安定なのか回線が頻繁に切れてしまい、 断片的にしか演奏を聴けなかったため、このような試みは事実上不可能でした。 次の2010年の回はIT技術の進歩なのかインターネット配信上の技術的な面は格段に向上して、 回線は格段に安定したため、その点での問題は解消されたのですが、 他の記事でも述べたように、肝心の僕自身の方が心が壊れた状態だったため、孤独に寂しく聴いているだけでした。 しかし今回はインターネット配信状態は非常に安定しており、また僕自身、この仕事の中、10月からは仕事のオン・オフがはっきりしていて、 日中の激務を凌げれば、夜比較的早い時間に帰宅して以後、ショパンコンクールライブ配信にかじりつくことができる状況であったため、 この一大企画が実現できる全ての状況が揃いました。これはひとえに幸運以外の何物でもないと思います。 ショパンコンクールはポーランド時間に合わせて行われ、日本時間では午後5時から開始されていました。 おおよそ前半が午後5時から9時、後半が午前0時から4時頃ということが多かったです。 これも僕たちのように日中仕事をしている日本人にとっては結果的には好都合でした。 前半の出場者の演奏をすべて聴くのは難しいですが、前半4人の中で最初の2人の演奏を聴くことは難しくても後の2人の演奏は聴けますし、 また午後9時から午前0時までは3時間の休憩時間があるので、配信された動画を巻き戻して聴くことも可能です。 この間に風呂に入って床に就く準備を全て済ませてから、満を持して午前0時からの後半戦に備えます。 各出場者の演奏の短評は基本的に演奏中に書くようにして、書き足りない部分をこの間に書き上げて、その都度最新バージョンをこまめにアップしていました。 このショパンコンクール最新情報のページへの訪問者はショパンコンクール第1次予選初日は1日10〜20人程度だったと記憶していますが、 徐々に増え始め、ショパンコンクールが佳境に差し掛かった頃には1日数百人にまで爆発的に増えました。 ショパンコンクール第3次予選、本選の時には1日のアクセス数は1000〜1500人まで激増しました(ダブルカウントを含める、というより、 ほとんどの方が1日に何度も訪問していたのだと思いますが)。 特に夜間にアクセス数が多く、コンクール出場者の演奏が1人終わるごとにアクセス数が100人単位で増えることもあり、 こちらのサイトで今の出場者の演奏にどのようなコメントと評価が付くのか、気になって仕方ない方も多かったようです。 このような企画が成功した最も大きな要因は僕自身が子供の頃からショパンばかり聴き、そしてショパンのあらゆる曲を弾いて、 ほとんど全ての曲を細部まで熟知していて、演奏に対して的確に聴き分けられる耳と感覚を持っているのも大きく、 過去の記事を読むと、注目すべき演奏者が1次予選終了時点で完全に抽出できている点に訪問者の方々は驚いていたようでした。 僕自身はショパンを聴く耳については自信があり、それがこの企画を成功に導いた一番の大きな要因ではあるとは思いますが、 いかに画期的な企画で、各演奏に対するコメントと評価が的確であったとはいえ、 当サイトの存在、そしてこの企画が行われていることが何らかの方法で宣伝されないと、アクセス数がこれだけ激増することは考えにくいことです。 訪問者の皆さんが口コミで宣伝してくれたのでしょうか? この期間中には、メールでの応援メッセージ、ショパンコンクールの感想なども複数いただきました。 それまでは当サイト訪問者からの管理人ヘのメールは1か月に1〜2通といったところでしたが、 この期間中には20通近くのメッセージが寄せられました。 ほとんどは一般のファンの方々ですが、中には、ショパンコンクールの日本人参加者の親御さんのお友達という方からメールや、 ピアニスト・文筆を兼業なさっていると思われる方から、匿名のメールをいただいたこともあり、 一般のファンだけでなく、この業界の方々や関係者の方々からも注目されていることを実感していました。 このようなメッセージは本当に励みになりますし、モチベーションが上がります。 ショパンコンクールは10月3日から21日までの3週間足らずでしたが、これまでの受け身での鑑賞とは違い、 自分から積極的に情報を発信してそれに対するレスポンスを楽しむという、これまでにない楽しみ方ができました。 インターネットでのリアルタイムの中継の元年は2005年で、今回が3回目でしたが、 今回が最も楽しめました。 ショパンコンクール直後は「終わってしまった・・・」という喪失感があり、現実の世界に戻るのに少し時間がかかりましたが、 普段は忙しく仕事をしているので、日中はそのようなことを考える暇は全くなく、 そうしているうちに全てが元の孤独な生活に戻りました。 そして訪問者からのメールも月に1〜2通という状況に戻り、当サイトの盛況は元に戻りました。 また5年後、2020年ですね。この時、僕の生活の状況がどのようになっているのか、全く分かりませんが、 可能であれば、また同じようなことを企画したいと思っています。 当サイトの更新はしばらくの間、滞っていましたが、今回のショパンコンクールの情報発信は久々の更新でした。 それにより、さらに多くの方々に当サイトの存在が認識されたのではないかと思っています。 また僕自身も当サイトをさらに充実させようというモチベーションが上がりました。 次回のショパンコンクールは5年も先のことですし、その間、また当サイトが賑わう次の企画を考えたいと思っています。 | ||
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