ショパン・人気投票アンケート集計結果:エチュード(練習曲) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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精密機械顔負けの正確無比なテクニック、圧倒的完成度で聴き手を打ちのめす不朽の名盤。「これ以上何をお望みですか?」 瑞々しい情感をたたえた音楽的表現が魅力。ショパンのエチュードに秘められた詩的な情緒を汲み上げて聴く人を魅了する演奏。 詩情の豊かさと確かなテクニックでショパン・エチュード各曲の音楽的魅力を引き出す演奏。曲によっては往年の名盤を凌ぐ演奏も。 切れ味鋭いテクニックで鋭角的な演奏を聴かせてくれる新世代の代表格。特に技術的に難しい作品で持ち味を発揮。
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〜第4回・エチュード全24曲人気投票〜本コーナー、カテゴリー別人気投票アンケートコーナーも、第1回目の「ピアノ協奏曲& ピアノソナタ」、第2回目の「バラード&スケルツォ」、第3回目の「ノクターン」 に続いて、今回の「エチュード」で第4回目となりました。2005年2月5日にアンケートフォームを設置して以来、 約2ヶ月に渡って133人の方々に協力していただき、2005年4月4日をもって、投票を締め切りました。 協力していただいた皆様、どうもありがとうございました!それでは、待ちに待った(?) 集計結果の発表です!1.投票コーナー設置の趣旨
ショパンのエチュードについて
アンケートの趣旨 2.集計結果 (有効回答数 133票) (投票ミスと思われる票は、除きました)
表・及びグラフの説明 今回は曲数が多いので、1位から24位まで降順に並べ替えを行った結果を示しました。総合得点によって順位付けしていますが、 総合得点の算出方法は、下記の式に従って算出しています。 得点 = 1位票数×6 + 2位票数×5 + 3位票数×4 + 4位票数×3 + 5位票数×2 + 6位票数×1 また、各曲の総合得点がどのように分布しているか、視覚的に分かるように、グラフを作成しました。 多少見にくいかもしれませんが、参考になると思います。 3.管理人コメント 今回のアンケートの集計結果は、ご覧の通り、Op.25-11「木枯らし」が、2位のOp.25-12「大洋」に100点近い差をつけての 大圧勝となりました。ただ、特定の曲に人気が一極集中するわけではなく、投票者それぞれの 好みや個人的な思い入れなどが反映されて、適度に分散されているのは、前回のノクターンアンケートとの共通点と言える と思います。但し、前回と異なるのは、今回はタイトル付の作品があること、それも、全部で7曲あることです。 特に、「革命」、「別れの曲」等、入門者用の「ショパン名曲集」等のCDに収められている定番の作品があるという事実も、 今回の集計結果に大きな影響を与えるだろうと考えました。
今回のエチュードに限らず、各人の投票結果を左右する要因には、主に次のような要素があると思います。 上記5項目について、管理人の立場から独断と偏見も入れて述べたいと思います。
1. 耳に触れる機会の多い/少ない(一般的認知度)
2. タイトル付であるかどうか
3. 音楽的魅力の大きさ
4. インパクトの強さ
5. 曲にまつわる個人的な思い出、思い入れ
各順位作品別総合コメント 最終的に堂々第1位に輝いたのは、Op.25-11「木枯らし」でした。第2位のOp.25-11「大洋」とは100点近い得点差でしたが 「1位」に挙げたのは、参加者133人中24人と、5.5人に1人の割合でした。「木枯らし」は、一般的認知度では「革命」、「別れの曲」 に若干引けを取るとはいえ、タイトル付の作品である上に、右手の速い動きが絶え間なく続くすさまじい難曲であるだけでなく、 音楽的にも変化、起伏に富んだ素晴らしい作品で、インパクト、魅力ともに申し分なく、エチュードの中の一番人気となりうる要素を 十分に秘めた曲だと思います。曲の一般的認知度に左右されずに、自分の感覚を信じて選んでいただいた皆さんの正直な投票結果によるもの であることを、この「木枯らし」の第1位という結果が示していると思います。 次に第2位になったのは、Op.25-12「大洋」でした。これは僕自身の中では、「意外な結果」と言ってよいと思います。 この曲は、ショパン名曲集のCDの定番の作品ではなく、タイトル付の作品としては、やや認知度が劣るためです。 しかし、「大洋」というタイトル名からもお分かりのように、荒れ狂う凄まじい怒涛のアルペジオが延々と続く楽想は 非常に強いインパクトを与え、聴く人を一瞬にして惹き付ける圧倒的な力を持った曲ということもできると思います。 このように、この曲がこれほどの人気を勝ち得た要因を僕なりに分析してみたのですが、この曲が一般的にこれほどの 人気を集めているという事実は、このアンケートを取らなければ決して分からなかったことでした。改めて、協力者の 皆さんには感謝致します。m(__)m 次の3位以下の得点分布を見てみると、3位のOp.10-12「革命」、4位のOp.10-4、 5位のOp.10-1、6位のOp.10-3「別れの曲」 が何と4点差の間にひしめき合っており、3位〜6位の順位は、有って無いようなものです。まず3位のOp.10-12「革命」… この曲は、「別れの曲」と並んで、ショパンのエチュードの中では最も有名で、恐らくピアノに関心のない人でも、 どこかで耳にしたことがあるのではないかと思えるほど、耳にする機会が多い曲です。さらに、左手の速いアルペジオの上に 右手でオクターブを叩きつける楽想が凄まじく、曲を聴いたときのインパクトが非常に強烈で、子供の頃、この曲が弾ける ようになるのを夢見て、ピアノの練習に励んだ方も多いのではないか、と思います。その意味で、上記の5項目全てについて 満足する作品であるからこそ、これだけの人気を得ることができるのだと思います。 4位のOp.10-4…タイトルなしの作品としては、堂々最高位となりました。ショパンにしては意外なほど硬派でヴィルトゥオーゾ風 の傾向があり、聴く人に緊張を強いる凄まじい曲で、インパクトの非常に強い曲ですね。 とにかく、タイトル付きの曲、人気曲を吹き飛ばしてしまうほどの迫力がある、ということなのでしょうね。加えて、 弾く立場の人からは、「耳に聴こえるほどに難しくない」というのも、強い支持を集める隠れ要因になっているかも しれないです。 続いて、またまたタイトルなしのOp.10-1が第5位になりました。人気の要因としては、4位のOp.10-4と同様、 テンポが速くて聴く人を圧倒させ、衝撃を与える曲であるから、というのが最も大きいと思いますが、この曲の場合、 右手のアルペジオが延々と16分音符を刻んでいく中で、和声が時々刻々と変化して、譜面の見た目以上に音楽的に充実した 作品であると感じている方が多いということでしょう(僕も初めて聴いたアシュケナージの演奏で、この曲の和声の 美しさにはっとさせられたのを覚えています)。 そして、6位になってようやく名曲Op.10-3「別れの曲」の登場となりました。映画でも使われ、「革命」と並んで 耳にする機会の多い名曲で、一般的認知度はショパンのあらゆる作品の中でもトップレベルだと思います。 主部のホ長調の旋律はショパン創作のあらゆる旋律の中でも特に美しく、激しい中間部とのコントラストも見事で、1曲としての 完成度は極めて高いと思います。僕の予想ではもう少し上位に来ると思っていたのですが、3位〜6位は得点差がほとんど ないため、同率3位と考えたほうがよいでしょう。 第7位のOp.25-1「エオリアンハープ」は、3位グループからは30点ほどの差がありますが、注目すべきは1位票数の多さ(12票) です。左右両手の細かいアルペジオによって作られる美しく豊かなハーモニーの伴奏に乗って、右手の4指、5指で奏でられる メロディーラインが非常に美しく、ピアノ曲としては極めてユニークなことなどが、聴く人に強くアピールするのだと 思います。そのために、好みが大きく分かれるのでしょう(個人的には好きな曲ですが…)。 第8位のOp.25-5は、第7位からさらに100点近い得点差がありますが、それにもかかわらず1位票数の多さ(10票)では決して 引けを取らない点は注目に値すると思います。支持派と不支持派が大きく分かれる曲、ということがこの結果からも分かります。 この曲の魅力は、非常に美しい中間部にあり、この部分を非常に好む聴き手からの強い支持を集めているのだと考えられます。 第9位はOp.10-5「黒鍵」、第10位は3度の超難曲Op.25-6、第11位はOp.25-9「蝶々」とここまででタイトル付の7曲が出揃い、 やはりタイトル付の作品強し!という事実を再確認しました。Op.10-5「黒鍵」は、右手が黒鍵ばかり弾くユニークな曲ですが、 作曲者自身は「黒鍵ばかり弾く曲であることを知らないと、少しも面白くない曲」と述べているにも関わらず、かなりの人気を 集めていることは注目しておいて良いと思います。Op.25-6は、エチュードの中でも、Op.10-1,Op.10-2と並ぶ屈指の難曲と して知られていますが、音楽的内容に対する一般的評価は高くないようです。聴く立場の人よりも、弾く立場の人が強い 思い入れを抱く曲と言えるのではないか、と思います。Op.25-9「蝶々」は、軽快で愛らしい曲ですが、僕の予想以上に 人気が高い曲でした。 第12位Op.25-7から最下位の同率23位のOp.10-6,Op.10-7までは、得点にして64点から20点まで特に大きな特徴なくなだらかな 裾を引いており、この辺りの順位については注目すべき点は少ないのではないかと思います。 個人的には、Op.10-10やOp.25-10等がお気に入りであり、また、技術的に難しいOp.10-2、Op.10-7、Op.25-8等の作品の 人気が振るわなかったのが少々残念でした。上記のような、地味に難しい難曲が意外にも「弾いて喜ばれない曲」であることが このアンケートによって初めて明らかになりました。演奏会で取り上げる曲を選曲するときの指針、貴重なデータと して活用しようと考えている腕達者なピアノ弾きの方も、もしかしたらいらっしゃるのではないか、と推測しています。 以上、長くなりましたが、今回のエチュードアンケートの集計結果に対する僕自身の見解を示しました。 今回の場合は、特に、Op.25-11, Op.25-12, Op.10-12, Op.10-4, Op.10-1等、「聴く人に強烈なインパクトを与える曲が上位を 占めた」ということが言えると思います。皆さんは、今回の結果に対してどのように感じたでしょうか?掲示板等でご感想を聞かせて いただければ嬉しく思います。 4.掲示板の投稿者の皆さんの投票結果 掲示板に書き込みしていただいている皆さんの投票結果も公開してしまいます! 公開しないで欲しい、という方は、管理人まで申し出てください。確認の上、削除します。
まず僕自身の結果について…投票結果は、「ピアノを聴く立場」か「ピアノを弾く立場」か、あるいはショパン音楽の理解度 によって変わってくる、と思っていますが、僕の投票結果に限っては、タイトル付の作品が6曲中5曲あり、ごくありきたりな選曲と なってしまいました。僕自身の経験で恐縮ですが、小学生以来、1度聴いただけで強烈な衝撃を受けてから、「絶対に弾きたい 憧れの曲」として位置づけていた「革命」や、よく聴いていた「別れの曲」、ピアノの発表会間近の血のにじむような練習の日々が 懐かしく思い出される「木枯らし」など、既に曲の良し悪しを超えたところにある「特別な思い入れ」が選曲の結果を決めてしまった ように思えます。僕の名前を伏せて、投票結果だけ見れば、「この人は絶対にショパン初心者!」と思われてしまうかも しれないですね(笑)。投票者によっても、それぞれに曲の好き嫌いの個性があるようで、僕のように没個性的な選曲を している方もいれば、バリバリの個性派の方もいて、お互いいろいろと感想を話し合ってみると、意外な発見があるかも しれないですね。もしこの結果を見て、発言したい方がいらっしゃれば、是非、こちらの掲示板に書き込みをお願いします!
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